年上のひと

ひとまわり以上も歳上のひと。
彼女とは、ある出会い系サイトで知り合った。
ご自身で設計事務所を構えるバリバリのキャリアウーマン。もうすぐ還暦を迎えるそうだ。
聡明で、豊富な知識を持っているところに好意を持った。頭の良い女性は好きだ。
会いたいと伝え、ランチの約束を取り付けた。

駅の改札口で待ち合わせをした。いつも待ち合わせの瞬間がいちばんドキドキする。
彼女は先に待っていてくれた。きちんとしたなスーツ姿。想像と違って、小柄で華奢な女性だった。

ランチには中華レストランのコースを予約しておいた。コースは料理が運ばれてくるので離席の必要がなく、話に集中できるのがメリットだ。
食事をしながら彼女の生い立ちや、上京してからの苦労話などを聞く。
話しが盛り上がるうちに彼女から、歳を偽っていることを告げられた。
本当は64歳とのこと。
そんなお歳にはとても見えない!というわけではなく、言われたままの年齢に見える。
それまで還暦以上の女性と知り合ったことは無かったので、僕は内心喜んでいた。

同時に、この人とは長く続かなくてもいいかなとも思う。
そうであれば今日のうちにカラダの関係まで行ってしまいたい。

食事のあとは、街を散策する。
手を繋ぎたいというと快諾。
これでいつでもホテルに引き込むことができるな、などと不埒なことを考える。
さり気なくホテル街へと歩く。
彼女は僕の下心に気づいているのだろうか、承知で歩いてくれているのだろうか。
何件ものホテルの前を通り過ぎるものの躊躇していたが、ついに決心した。ええい、ままよ。
次のホテルを通りかかるタイミングで、入りましょうと言って手を引いた。
驚いた様子ながらも嫌がりもせず、チェックインを済ませて部屋入る。

部屋に入ってからは彼女がグダること、グダること。
嫌だ、そういうことは奥さんにしてもらえ、イヤイヤの嵐だった。

あなただから関係になりたいのです。ほかの人ではイヤです。
などと口説くこと十数分。根負けしたようでようやく承諾してくれた。

承諾の条件があって、それが
キスはしない
奉仕系の行為はしない
だった。
もちろんオーケーだ。

一緒のお風呂は断られた。別々にシャワーを浴びる。
そして待ちに待ったベッド・イン。
最初に会ったときの印象のとおり腕の中に納まってしまうほど華奢な体。
数時間前に会ったばかりの女性を抱ける幸せを噛みしめる。

パスローブを剥ぐとツルンとした下腹部が目に飛び込んできた。
まったく生えていない。
天然のパイパンは始めてだった、感動だ。

楽しみはあとに取っておくことにして
上半身から愛撫してゆく。
ゆっくりと下方に移動する。
さすがに肌の張りは無く、皮膚は柔らかだ。

いよいよ未知の下腹部へと愛撫を移す。
恥丘部分に頬ずりしてみる。ザラザラしない。そして邪魔をするものがないためダイレクトに秘部を舐められる。
秘部を丁寧に舐めつづけていると、年齢に似つかわしくないかわいい声が上がる。
女性はいくつになってもオンナなのだ。

シックスナインできるように体制を変え、彼女の眼の前に僕の息子を差し出すと咥えてくれた。
奉仕はしないって言っていたけど、してあげたくなっちゃったって後で言ってた。

年齢のせいか、愛液の分泌が少なめだ。
クンニは嫌いではないので濡れてくるまで続けることにした。
しばらくすると彼女から入れてほしいとの懇願。

お言葉に甘えて結合。
今日会ったばかりの他人同士なのに、いやって言っていたのに、ピタリとはまる。
人体の神秘に感動したあと、ゆっくりと動きを始める。
さすがにアソコの締まりはない。
でも、イカずにずっとし続けられる点はメリットだ。何ごともポジティブシンキングだ。

軽めの挿入感を味わいながら、正常位、後背位、即位、騎乗位とひと通りの体位を楽しませてもらう。

どれくらいの時間、熟女の体を楽しんだ頃だろうか。
再度の正常位を楽しんでいるときに、まだイケないの?と聞かれ我にかえる。
時間をかけすぎてしまったようだ。彼女に疲労の色が見える。
お歳を考えてあげずに自分本位で楽しんでしまったことに反省。
じゃあイクね、と腰の速度を早めてフィニッシュの準備に入る。
中に出していい?と聞く。うなづく彼女。

彼女の中で果てる。
2回戦もしたいところだが、彼女の体力が持ちそうにないのでやめておいた。

行為後は、あれほど嫌がった一緒のおふろも自らのりのりで入ってきた。
繋がり合ったことで、彼女の心の壁がなくなって嬉しい。

ホテルを出てからお茶をする。
ランチのときと同じ雰囲気で話しができた。
僕とのセックスに彼女も満足してくれたことも分かり、嬉しい。
再会を約束して駅の改札で別れた。

自分史上最高齢の女性との体験に、心も体も満たされて帰途についた。
やっぱり出会いは良い。

おわり